香港市場は本日、高く寄り付いた後に下落する展開となった。強い米国株に引き継ぎ、寄り付きは50日移動平均の近くまで推移したが、A株の反落に伴って大引けかけて伸び悩んだ。ハンセンの終値は前日比45.43ポイント下落して0.2%安の23069.23ポイントで、H株指数の終値10894.29ポイントで、37.98ポイント下落し、0.35%安。香港メインボードの売買代金は573億6300万香港ドルと、前日よりやや増加。本土系石油、金融株が軒並み安く、指数の重しとなった。
個別銘柄を見ると、ハンセン指数構成株には概ね大きな動きはなかったが、中国海洋石油(00083)が3.54%安で最も悪く、ペトロチャイナ(00857)が1.16%安、シノペック(00386)が0.31%安となった。本土系金融株も寄り付き後低く推移し、中国人寿(02628)が1.02%安、交通銀行、建設銀行、平安保険、工商銀行、中国銀行がそれぞれ下落した。
マカオ賭博銘柄が再度高値へ挑戦、サンズチャイナ(01928)が1.49%高、銀河娯楽(00027)は上場来高値更新後に調整し、1.37%下落した。海運銘柄に投機的な動きが見られ、中国外運(00598)が13.14%高、中外運航(00386)が4.31%高となった。ウーマート・ストアーズ(01025)が12.07%と大きく反発した。
アナリストによると、現在市場では、17日~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に焦点が集まっており、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を早期に始めるとの観測が強まっているが、具体的な量的緩和の縮小時期が公表されれば、今後の局面が一層明らかとなり、世界全体の株式市場に良い影響を与えるだろう。その他にも、欧米の経済統計数値における好調さも、市場に対する投資心理を高めることになる。現在の香港市場は主に中国情勢の影響を受けており、中央工作経済会議では、経済成長モデルの転換および地方の債務抑制が強調されたより、短期的には経済成長のリスクと成りうる。しかし、長い目線で見れば、構造調整は経済成長にとって必要であり、投資家心理を冷やし続けることはないだろう。だから、ハンセンは23000~23800ポイントのレンジ間で推移し、下落圧力はそれほど大きくないと予想される。
さらに、A株は2200ポイントを下方割れしたが、先週に閉幕した、「中央都市化会議」国家開発改革委員会は来年にかけて、各地域で試験的な都市化モデル地区を設立する見通しであることが、市場に有利へ働くと見られる。12月度のHSBC製造業PMIに低下がみられたが、依然として50以上にあり、新規受注指数が9ヶ月ぶりの高い水準であることも、中国経済が持続的に成長していることを示す。香港株は23000ポイント近くて様子見の雰囲気が強く、米国金融政策を待って今後の方向を決めるだろう。
翻訳出典=テンセント財経
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